日常生活に緑を

パキラ

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・中南米を原産とする観葉植物
・湿潤を好む植物でとくに4月~9月の暖かい時期は生育期のため水の吸い込みも早い
・寒さが苦手

〇育て方のポイント
・季節によって水やりの頻度を変えること
・できるだけ日当たりのいい場所に置くこと

植え替えのタイミング
5月、6月、7月、9月、10月

剪定
5月、6月、7月

肥料
4月から9月

開花時期
6月、7月 開花の難易度高め


室内で育てる場合

窓越しの日光が当たる場所が理想
耐陰性もあるが光が少ないと徒長ぎみに育ってしまうため、日陰になる場合でもなるべく明るい場所に置くのが良い
あまりにも日当たりの悪い場所に置くと徒長が起きて全体のバランスが崩れてしまうため、一週間のうち数時間だけでも日当たりの良い場所で日光浴をさせると良い
夏の直射日光に当てすぎると葉焼けの症状がでる可能性があるため、真夏は直射日光を避けるためにレースのカーテンで遮ったり、半日陰で管理する
コバエやカビが生じないようにするには腐葉土や有機物不使用の無機質な培養土がおすすめ

屋外で育てる場合


5~8月は長時間職者日航が当たらないように気を付ける
5~8月の直射日光は強いため、葉焼けしたり一時的に成長が鈍くなることがある。遮光ネットを活用したり、軒下に移動させると良い

冬の最低気温が5℃以上ある温暖地では地植えにして育てることもできる

〇水やり

<夏>
土の表面が乾いたら、朝の涼しい時間帯に鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりするのが基本
夏は毎朝水やりするくらいでもよい
根腐れにならないように水やりをする場合は必ず土が乾くのをもって緩急を大切に水やりをすることが大切

<冬>
土が乾いたら4~5日後に日中の暖かい時間帯に鉢底から流れ出るまでたっぷり与える
夏より頻度は落とすが、水やりの量は変えない
水が冷たすぎると弱ってしまうため、水温は15℃~20℃程の生ぬるいくらいの温度で水やりをする


〇長く育てるための手入れの仕方
・数年に一回は植え替えをすること
同じ鉢で育てていると土の状態が悪くなったり根が詰まって弱るため、1~2年に1回は植え替えをすること
・5~9月の間にどんどん枝葉を伸ばしそのままになっていると病害虫発生の原因になったり好みの大きさで管理できなくなってしまうため、余分な枝葉を減らしたり、幹を切り戻す作業を行うこと
・冬越しをする際には室内の日当たりの良い窓際に置いて、ガラス越しの日光をよく浴びせる
冬越しには5~7度以上の気温が目安になっている。気温が5℃以下にならないように注意する

モンステラ

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・丈夫で育てやすく、成長すると葉に切れ込みが入ったり、穴が空くのが特徴のサトイモ科の多年草
・基本的に病気や害虫に強い性質を持っているがまれにハダニやカイガラムシに被害にあうことがある

〇モンステラの置き場所
春: 室内の窓ガラス越しの日当たり。気温15℃以上なら屋外の日向でも良い
夏: 夏室内のレースカーテン越しの日当たり。もしくは屋外の明るい日陰
秋: 秋室内の窓ガラス越しの日当たり・もしくはもしくは屋外の日向だが気温15度以下は室内へ
冬: 冬室内の窓ガラス越しの日当たり。屋外には置かず、夜間の窓際の気温の気温低下に注意

〇モンステラの水やり
・鉢の表土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり水を与えるのが基本
・支柱にヘゴなどを使っている場合はヘゴにも水やりをして内部に水分が浸透するようにする

春: 表土が乾いたら、日中に水やりする
夏: 表土が乾いたら、朝夕の涼しい時間帯に水やりする。水切れに注意
秋: 表土が乾いたら、日中に水やり。気温15℃以下になったら、水やり頻度を落とす
冬: 表土が乾いてから5~10日後に水やり。断水をする場合は葉水をよくやる
 
冬の間や室内で育てるならこまめには水をやることでツヤのいい葉ができる
葉水とは霧吹きで植物全体に水分を与えること。水やりを控える代わりに葉や気根にも葉水をあげること

〇モンステラの植え替え時期
 5~9月が適期 生育が旺盛な時期に行うことで植え替え中に根を傷つけてしまってもすぐに回復してくれる

〇害虫の種類

ハダニ
夏の時期や暖房のきいた冬など、室内が乾燥していると発生する。主に葉の裏などに住み着く
水に弱い虫であるため、霧吹きで駆除・予防ができる。

カイガラムシ
夏によく多く発生する虫で茎や葉にくっつく
カイガラムシの糞は黒すす病の原因になり、葉枯れにもつながる。
成虫になると硬い殻で体を覆うため、駆除が難しくなる。その場合は歯ブラシなどでこすって落とすとより良い。


モンステラが枯れてしまう原因
①日光が足りない
②水が足りない
③根づまり・根腐れを起こしている


モンステラには毒がある!
モンステラの樹液には毒性があり、皮膚や粘膜に付着するとかぶれるところがある。特に選定の際には樹液が出やすいため注意が必要

サンスベリア

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原産地は熱帯地方・亜熱帯地方で、アフリカの乾燥地や南アジアの乾燥地
多年草で暑さに強く、寒さに弱い
乾燥に強く、葉はとても肉厚 肉厚な歯に水を蓄えている
丈夫で枯れにくい
葉からマイナスイオンを放出する
高い空気洗浄効果が期待できる
別名トラノオ

〇サンスベリアの置き場所
 日光を好むので日当たりの良い場所で育てるのが良い
 室内で育てる場合は、1日に数時間は屋外に出してあげること

〇水やり
 土の表面が乾いてから2~3日くらいたってから水やりするなど、少し乾燥気味に育てるのがポイント
 夏場は湿気が多くなるので土の表面が乾いてから5日後くらいに水やりをするなど水の量や頻度を調節
 5~9月の生育期には鉢底から水がしたたり落ちるくらいの水をたっぷりあげる
 土の全体に水が行き渡るようにジョウロなどを使って水やりをし、最後に受け皿にたまった水を捨てて完了 

 葉に水が直接かからないように注意する
 サンスベリアの葉に直接水がかかると、カビが発生して立枯病という病気にかかり枯れてしまうことがある

 秋ごろからは土の表面が乾いてから7~10日くらいを目安に水やりをする
 冬の寒い時期は気温が10℃を下回るとサンスベリアは冬眠状態に入り成長が止まるため、水やりは一切行わない
 冬の時期でも室内で育てる場合など気温が10℃以上の環境では、月に1回の頻度で水やりを行う。 

 気温が10℃を下回る場所では水やりはいったんストップし、徐々に気温が上がってくる4月ごろになったら水やりを再開する
 水やりを再開してからは土の表面が乾いたことを確認してから2~3日後くらいにたっぷり水やりをする

〇肥料
 サンスベリアは生長の早い観葉植物で5~10月ごろの生育期に固形肥料または液体肥料を与え、この時期以外は肥料を与えるのは控える

〇植え替え
 生長のスピードが早いため、植え替えを行わないと根が土の中でいっぱいになり根詰まりを起こしやすくなる。根詰まりを起こすと吸水が悪くなり、
 株全体に水が行き渡らなくなり枯れてしまうこともあるため、定期的に植え替えが必要
 2~3年に1回を目安に行う
 時期は5~8月頃に行う
 根詰まり防止や根詰まりを解消したい場合は植え替えを行う

〇置き場所
 日光を好むが耐陰性もあるため室内で育てることも可能

 明るい日陰で育てるのが良い
 直射日光を長時間浴びてしまうと葉焼けを起こして変色してしまう
 直接強い日光が当たりそうな場所に置く場合はレースのカーテンのそばに置くようにすると良い

 日の当たらない場所に置く場合は定期的に日光浴をさせてあげることが大切  
 日の当たらない室内で育てる場合はできれば1日に数時間は日当たりの良い場所に移動させて日光浴をさせると良い

 サンスベリアは暑さにも強いので春から秋ごろまでは屋外で育てることも可能だがその時は直射日光に注意すること

 屋外に置く場合はできるだけ直射日光が当たらない場所で育てる、または、遮光ネットなどを使って遮光をする

 乾燥に強い反面過湿に弱い特徴があるため、室内でも屋外でもできるだけ風通しの良い場所に置く
 風通しが悪くなると土が蒸れてしまう、根が腐って枯れてしまうといったことがある。過湿が原因で病気にかかってしまうこともあるため注意が必要


〇病害虫の種類と対策
 丈夫で病害虫にもかかりにくいが栽培環境によっては害虫が発生したり病気にかかったりすることもある

ハダニ    根腐れをしていないのに葉が枯れている場合はハダニが原因の可能性あり
       葉の裏側を見たときにぽつぽつと葉が食害されたような様子が見られたらハダニがいる可能性が高い
       ハダニは乾燥していて暑い時期に発生しやすい害虫で水に弱い性質を持つので濡れた布などで拭くとハダニ予防になる

カイガラムシ 一年中発生することがある 大きさは3mmほどだが株を弱らせてしまいやがて枯れてしまうこともあるため注意が必要
       成長すると駆除がとても大変なので幼虫のうちに駆除することが大切
       ほこりや乾燥した場所を好むため、ハダニ予防同様、定期的に濡れた布で葉を拭くと良い

ナメクジ   梅雨の時期やじめじめした場所に発生しやすい
       葉を食害されてしまう恐れがある ナメクジは繁殖力が強いため、ナメクジ駆除剤も活用すると良い

ダンゴムシ  発芽したばかりの株や新しい葉を食害する害虫


〇かかりやすい病気
 立枯病にかかると徐々に株が弱り、葉が枯れて倒れてしまう
 その原因は寒さや風通しの悪さにある
 そのままにしておくとすべての葉が枯れてしまうので早めに元気な歯だけを切り取って葉挿しをするなど植え替えが必要

これからの季節の家庭菜園

【チンゲンサイ】

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種まき時期:3~5月

苗植え付け時期:4~6月

〈手入れ方法〉
・水やり:土が乾いた時だけたっぷり上げる、自然の雨でok
・追肥:1~2回
    降雨量が多くて成長が悪い時、葉っぱが巻いていく時
・土寄せ:追肥のタイミングで根元部分に軽く土を被せる
・害虫予防(アブラムシ対策):植え付け時に株間を15㎝程度空ける
              シルバーマルチを張る
              防虫ネットをかける
              アオムシのたまごを取り除く
              コンパニオンプランツ(春菊、レタス、ニラ)をそばに植える等

〈収穫〉
・葉の高さ20㎝
・根元の部分が丸みを帯びたとき ベストタイミング!
・1.5か月~2か月ほど経過した時期
・ハサミを使用→切り口が平らになり、傷みにくくなる

〈料理〉
・無限生チンゲンサイ
・豚ひき肉とチンゲンサイで作るデカそぼろの中華風うまみ炒め
・チンゲンサイの豆乳クリーム煮


【モロヘイヤ】

モロヘイヤ.png

種まき:4~6月

苗植え付け:4~7月

〈手入れ方法〉
・水やり:種まき後から約1週間程度はこまめに
     土の表面が乾いたらたっぷり上げる→葉が固くなるのを防ぐ、水切れしないように
     苗が倒れないように丁寧に与える→初期段階で苗が倒れたり抜けたりすると、成長の遅れの原因に
     ジョウロから出る水を手に受けて株と株の間にやさしく与える
・追肥:植え付けから3週間を過ぎたら開始、2~3週間に1回の行う 
    発育初期はチッソ分多めの肥料を与える
    1株当たり約5~10g、用土全体にまき、軽くほぐして株元に土寄せしておく
    薄めた液肥を1週間に1回のタイミングで水やりを兼ねて与えてもok
    追肥の後に水やりをすると吸肥の効率が良い
・摘心:株の高さ40㎝超えになったら一番太い枝を先端から7~8cmあたりを切る
・土寄せ:根元周りの用土が減ったと感じたとき→根が露出すると太陽光で根を痛めてしまい、生育不良の原因に

〈収穫〉
・種まきから約2.5か月
・草丈40㎝を超えたら収穫のタイミング
・葉先から15~20㎝ぐらいをハサミやナイフで切り取る
・切り取り跡から脇芽が伸びてくるため晩夏まで収穫可能

〈料理〉
・モロヘイヤのおひたし
・モロヘイヤ納豆
・モロヘイヤの梅肉白だし和え


【青紫蘇】

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種まき:4~6月上旬
    種をまく前に一昼夜水に浸しておくと発芽が揃いやすくなる

苗植え付け:5~7月上旬
     本葉が2~3枚になったら
     植え付け後、1週間程度は乾燥しないように注意して管理
     元肥として緩効性化成肥料を与える

〈手入れ方法〉
・間引き:計2回行う
     1回目、発芽が揃ったころで2本立てにする
     2回目、本葉が1~2枚になったころに元気な苗1本だけ残す
     地上部の蒸れに弱いため、株の中心付近が込み合ってきたとき側枝を間引いて風通しと日当たりを良くする
・水やり:用土の表面が乾いた時
     種まき後約1週間は水切れがないようにこまめにやる
     表面だけでなく、用土の中に染み込むまで与える
     苗が倒れないように丁寧に与える→初期段階で苗が倒れたり抜けたりすると、成長の遅れの原因に
     ジョウロから出る水を手に受けて株と株の間にやさしく与える
     水の与えすぎには注意
・追肥:草丈15㎝を超えたらスタート
    月に1~2回が目安
    発育初期はチッソ分多めの肥料
    1株当たり約5~10g、用土全体にまき、軽くほぐして株元に土寄せしておく
    薄めた液肥を1週間に1回のタイミングで水やりを兼ねて与えてもok
・土寄せ:根元周りの用土が減ったと感じたとき→根が完全に露出すると株の生育に影響する
・マルチング:敷き藁やピートモスなどでマルチング→乾燥対策、雑草対策
・摘芯:枝の先端を切り取る
    株の中心から伸びる枝の高さが20㎝を超えたら行う
    側枝も地上40㎝を超えたら頂部を摘芯
・花芽摘み:花穂によって株の生育が悪くなる、葉が固くなる、風味が落ちる

〈収穫〉
・種まきから約3か月
・草丈30㎝を超えたら収穫のタイミング
・主枝につく葉が10枚以上になった時
・ハサミやナイフで葉元から切り取って収穫
・葉を手で摘みとってもok
・新葉が出なくなった時収穫終了、最後は株ごと抜く

〈料理〉
・やみつき大葉茄子
・やばいおおば漬け
・至上のやみつき新玉ねぎ大葉漬け