帰省のタイミングで見直す、"実家の老朽化"チェックポイント
いつも森の家ブログをご覧頂きありがとうございます。
今年も早いものでお盆の季節となりました。
まだまだ暑い日が続くのでお盆休み中も十分に気を付けましょう。
さて今回は、お盆の季節に気を付けて見ておきたい老朽化のポイントについてお話しします。
お盆は、家族が集まり、久しぶりに実家で過ごす大切な時間です。
でも、ゆっくり過ごしていると、ふとこんなことに気づく方も多いのではないでしょうか?
外壁にヒビや色あせが見える
天井や壁にシミができている(雨漏りの跡かも)
床がきしんだり、段差でつまずきやすくなった
親世代が階段や段差で苦労している
実は、これらは住まいの老朽化や安全性の低下を示すサインです。
放置すると修繕費がかさんだり、台風や地震で被害が拡大したりする恐れがあります。
せっかく家族が集まるこの時期こそ、実家の現状を一緒にチェックし、
今後の対策を考えるきっかけにしてみませんか?
■ お盆帰省で確認したい"老朽化チェックポイント"7つ
1. 外壁や屋根の劣化
ヒビ割れ、塗装のはがれ、屋根材の欠けやズレはありませんか?
これらは雨漏りの原因となり、家全体の寿命を縮めます。
特に台風シーズン前の今、点検は必須です。
2. 雨樋や排水のつまり
落ち葉や泥で雨樋が詰まると、大雨時に水があふれて外壁や基礎を傷めることも。
定期的な掃除が必要です。
3. シロアリや腐食のサイン
床下がフカフカしている、柱の根元が軋む、蟻道が見える...。
これらはシロアリ被害や構造の腐食のサインです。
放置すると修繕費が数百万円規模になることもあります。
4. 耐震性の不安
築20年以上の木造住宅は、現行の耐震基準を満たしていないことが多く、
地震時の倒壊リスクが高まります。
耐震診断や補強工事の検討も必要です。
5. 段差や階段の危険性
親世代が高齢化すると、家の中の段差や急な階段が転倒事故の原因になります。
手すりやスロープの設置など、バリアフリー改修も視野に入れましょう。
6. 断熱・気密の不足
昔の家は断熱性能が低く、夏は暑く冬は寒い傾向にあります。
光熱費の高騰や、ヒートショックなど健康リスクの原因にもなります。
7. 給排水や設備の老朽化
水回りの配管や給湯器なども寿命があります。
古い設備は故障や水漏れの原因になるため、リフォーム計画に組み込むと安心です。
■ リフォームで改善?それとも建て替え?
チェックの結果、老朽化が軽度ならば、
外壁や屋根の塗装や補修
断熱改修や窓交換で快適性アップ
バリアフリーリフォームで安全性確保
といった部分リフォームで対応できます。
一方で、
耐震性が低い
大規模な腐食や雨漏り
断熱性・設備の全面的な不足
といった状態なら、建て替えの方が総合的にコストパフォーマンスが良い場合もあります。
■ お盆は"実家のこれから"を話し合うチャンス
普段は忙しくてなかなか話し合えないご家族も、お盆ならじっくり話せるはずです。
「まだ住めるから...」と後回しにせず、親世代の今後の暮らし方や、
安全で快適に過ごせる家にするための計画を、この機会に考えてみましょう。